Subaru
ブランドコアの言語化を起点とした、新たな顧客接点の創造
SUBARUのブランドの本質から、新たな顧客体験を創造するプロジェクト。
ワークショップを通じてブランドの核心となる価値を定義し、それを起点に新しいサービス開発に取り組みました。顧客との新たな接点となるサービスの企画立案から、プロトタイプ開発、ユーザーテストによる検証、そして実際のイベントでの実証実験まで、一貫したプロセスをサポート。ブランド価値の具現化を実現しました。
INDUSTRY
モビリティ
TARGET MARKET
グローバル
DELIVERABLES
ブランドコアの言語化 ユーザーリサーチ サービスアイディア立案 プロトタイプ作成 イベント出展・運営
Challenges
デジタル化と技術的差別化が難しい市場での競争力維持
ハードウェア以外のユーザー接点創出
ブランド体験向上のための新サービス開発
日米組織間の協業促進
Our Approach
ワークショップによるブランドコアの言語化
ユーザーインサイトを反映したサービスアイデア立案
日米ユーザーへのヒアリングとフィードバック収集
アプリのプロトタイプ開発 、ユーザーテスト実施
アメリカ支社への提案と協業体制構築
PROJECT OVERVIEW
時代や市場の変化に対応するために
自動車産業のデジタル化が加速し、技術面での差別化が困難になる中、SUBARUは持続的な競争優位性の確立を目指しプロジェクトを始動しました。これまでの車両(ハードウェア)中心のアプローチから領域を拡大し、新たな顧客接点の創出とサービスを通じたブランド体験の向上に注力。顧客との共創を通じて、より魅力的で選ばれ続けるブランドを目指しました。
BRAND DEVELOPMENT
ブランドコアの言語化
ブランド言語化のためにワークショップを行い、マインドマップやキャラクターマップを作成することで、「SUBARUらしさ」を表現するキーワードを見つけ出しました。その後、それらのキーワードを基にヒアリングを行い、ユーザーから得たインサイトを組み合わせてコアとなるキーワードを再抽出しました。これにより、SUBARUとユーザー双方の想いが重なる部分を「ブランドコア」と定義し、今後SUBARUが目指すべきブランド価値の方向性を明確化しました。
SERVICE DESIGN
ブランドコアに即した新たなサービスアイディア発想
定義したブランドコアを起点に、ワークショップ形式でサービス開発の方向性を検討しました。まず、アイデア創出の基盤となる重点領域を整理し、具体的なサービスアイデアの発想へと展開。その後、日米両国のSUBARUユーザーへのヒアリングを実施し、得られた意見や価値観をアイデアの評価・選定に反映させました。このプロセスを通じて、最終的に具体化を進める3つのサービスコンセプトを選定しました。
VALIDATION
ユーザーとの共創をベースにしたコンセプト立案
選定した3つのサービスコンセプトについて、さらなる具体化を進めました。この過程では、米国在住のユーザーへのインタビューを実施し、得られたインサイトを基に各コンセプトの方向性を精緻化。綿密な検証を経て、最も実現性と効果が高いと判断された1つのコンセプトに絞り込みました。最終的に、このコンセプトの理解促進と体験価値の可視化を目的として、ショートムービーとランディングページを制作しました。
PROTOTYPING & USER TESTING
プロトタイプ開発とユーザーテストの実施
サービスコンセプトをより具体的に検証するため、MVP(実用最小限の製品)としてアプリケーションのプロトタイプを開発しました。ユーザーテストでは、実際にプロトタイプを操作していただき、サービスコンセプトの妥当性だけでなく、具体的な操作性や体験価値についても詳細なフィードバックを収集。これにより、実用化に向けた具体的な改善点を明確化することができました。
RESEARCH
現地のイベントへの出展とアメリカ支社への提案
米国最大のSUBARUファンイベント『Subiefest』に出展し、開発したMVPの実証実験を実施。多くのコアユーザーから直接フィードバックを得ることで、サービスの有用性を確認することができました。さらに、これまでのプロジェクト成果とサービス構想をSUBARU of Americaへ提案。この取り組みを通じて、新規サービス開発における日米組織間の協業体制構築にも貢献しました。