公益財団法人 さいたま市産業創造財団
実際のビジネステーマで実践する、さいたま市の中小企業向けDX+デザイン思考研修
さいたま市内の中小企業が新たなビジネスを創出できるようになるために、新規事業に必要なデザイン思考やDXのマインドセット・スキルセットを実践的に学ぶ機会を提供する「DX+デザイン思考研修プログラム」を実施しました。さいたま市内に事業活動の拠点がある企業の経営者、幹部、新規事業担当者が参加し、実際に社内で実現したい新規事業アイディアを、デザイン思考のプロセスでブラッシュアップ。デザイン思考に初めて触れる参加者も多い中、ユーザーインタビューやプロトタイピング、ピッチ発表にも挑戦する機会を提供し、企業の中にイノベーションを生み出すマインドセットを育てるとともに、実社会での新しい事業創出に繋がりました。
INDUSTRY
官公庁・自治体関連
TARGET MARKET
日本
DELIVERABLES
研修(ワークショップ)実施: ユーザーリサーチ / サービスデザイン アイデアピッチ / プロトタイピング / ユーザーテスト
Challenges
イノベーションマインド: 新たな挑戦や失敗への許容がされにくい環境にいる参加者も多い中、イノベーションマインドセットの習得と実践を促進すること
スキル開発: 参加者が新規事業創出に必要なスキルを磨くこと
潜在的ニーズの特定: 顧客の潜在的なニーズや明確にされていない課題を特定し、それをもとに解決策を構想することの難しさ
実際の事業創出への接続: 架空のテーマやアイデアで終わるのではなく、実社会での事業実現に繋げること
新規事業へのモチベーション向上: 限界や諦めの感情ではなく、ポジティブに楽しい気持ちを醸成し、参加企業の新規事業創出への意欲・機運を高めること
Our Approach
デザイン思考トレーニング: デザイン思考を軸に、企業が新規事業を社会で実現するための実践型研修「DX+デザイン思考研修プログラム」を実施。全2回の事前ウェビナーに加え、8週間(基礎コース)+5週間(応用コース)の研修を提供
ユーザーインタビュー: 実際に参加企業の検討している新規事業の潜在顧客にユーザーインタビューを行うことで、新たな視点やインサイトを得る
プロトタイピング: ストーリーボード形式の簡易プロトタイプを、ファシリテーターがサポートしながら短時間で作成し、ユーザーに実際に見せてテストする
ピッチ発表: 事業アイデアを短いピッチ形式でまとめ、専門家へ発表し、フィードバックを得る
個別メンタリング: インタビュー準備や結果分析ワーク、ピッチ発表準備などでファシリテーターが各チームを個別にサポート
EDUCATION
LECTURES & WORKSHOP
デザイン思考の全体像や概略を理解するためのレクチャーと、それを実際に使ってみるワークを組み合わせたプログラムで構成。初心者でも安心してデザイン思考に取り組んでもらえるよう研修を設計しました。発表や質問の時間もあり、参加者は理解を深めながら、疑問を解消し、実感を持ってデザイン思考の基本を身につけていきました。

RESEARCH
IN-DEPTH INTERVIEW & USER TEST
各企業の新規事業テーマに合わせて、実際にユーザーになりそうな方へインタビューを行いました。ファシリテーターのサポートを受けながらインタビュー質問を準備し、各回1時間程度のインタビューを通じて、生活者の価値観や抱えている悩み、ニーズを深く理解していきます。また、参加者はアイデアを絵やスライドで表したストーリーボードを制作し、ユーザーに見せて意見をもらうことで、事業をどのように改善していけばよいかのヒントを得ていきました。

CONCEPT MAKING
ANALYSIS & PITCH
ユーザーインタビューで見えてきた情報をもとに、解決すべき課題を定義していきます。表面に見えている課題だけでなく、「なぜこの課題を解決しないといけないのか?」「この課題が起こっているのはなぜか?」といった背景にも注目し、ユーザーの本音や大切にしていることを見つけていきます。ファシリテーターは各チームの考えが行き詰まった際に一緒にアイデアを出したり、「それってどういうこと?」と問いかけたりしながら、参加者の気づきをサポートしていきます。最終的には、ピッチ形式の資料にまとめながら、聞き手の共感と行動を促せるようアイデアを端的かつエモーショナルに伝える方法を学んでいきます。

Testimonial

“実際の事業テーマで取り組めたことで、学びが机上の空論にならず、そのまま現場で使える内容になっていました。 進行中も、参加者の理解度や状況を見ながら柔軟なサポートがあったので、初めての方でも構えることなく、最後まで楽しく前向きに取り組めていたと思います。 新しい価値を生み出すきっかけとして、ぜひ多くの企業に体験してほしい研修です。”
さいたま市産業創造財団 研修ご担当者さまより